変形性関節症で膝に痛みのある方

踵骨棘(しょうこつきょく)へのインソール

サッカー時の足の指の痛み

膝前十字靭帯再建術術後の方

変形性膝関節症で膝に痛みのある方

膝の痛みで変形性膝関節症と診断され、その対応にお困りの方が来店され、インソールを作成する事になりました。

(この方のインソールを作成した感想はこちらのページからご覧になれます。)

足の特徴としては、左足を骨折された経験があり、足首の動きが硬く(膝伸展位で背屈角度が10°未満)で、左足は第Ⅲ・Ⅳ指に力が入っており、横アーチの低下も認められました。内側縦アーチは静止立位ではそんなに低くありません。

フットプリントS.S.jpg

【身体の使い方のチェック】

スクワットの仕方を【はだし】でみてみると、足首の動きが硬く、膝を十分に曲げてくる事ができず、深く曲げてくると膝が内側に入ってくるのが認められます。

両脚スクワット_はだし.JPG

歩きをみると、左の踵が離れる瞬間に踵がクルッと内側に回転する動きが認められます。これは、足首がうまく動かないためにその動きを代償する結果として起きています。

前方への推進エネルギーが回転力として使われてしまうのでエネルギーロスが生じてしまいます。

左立脚歩行_はだし.JPG

靴を履いた状態ではどうでしょうか。

やはり、膝の動きにスムーズさがなく。歩行時も踵が内側に入り込んでしまいます。

両脚スクワット_靴.jpg
左立脚歩行_靴.JPG

そこで、インソールを作成する際には、内側の支えだけでなく、外側の持ち上げも意識しました。前足部が回外しているので、降下してきている土踏まずを支えるだけでなく、外側のサポートも同時に必要になってくると考えました。

はだしの時とインソールを使用した時とでのスクワットの動きを比較しました。膝の動きがコントロールされ、足首の動き・膝の動きが大きくなっているのが分かります。

両脚スクワット_はだし.JPG
両脚スクワット_インソール.jpg

歩行でも比較をしました。踵が内側に回転することなく、重心を前方に移動していくことができるようになっています。足首の骨が正しい方向に動くようにしてあげることで、歩き方が変わってきています。歩幅も広く取れるようになりました。

左立脚歩行_はだし.JPG
左立脚歩行_インソール.JPG

足首の柔軟性を出すために、ふくらはぎのストレッチを同時に行っていくことも大切なことです。インソールをケアと両方を合わせて行うとより動きを改善することができます。

お客様からは、「ジムで運動できるようになった!」と言って頂けました。こうした声をかけていただける事は私達にとって最高に嬉しいことです。

(写真の掲載はお客様の了解を得ております。)

踵骨棘(しょうこつきょく)へのインソール


「踵が痛くてウォーキングができない」という方が来店されました。

整形外科では踵骨棘(しょうこつきょく)と診断されたとのことで、踵の裏の内側には圧痛がありました。

踵骨棘レントゲン.jpg

足首の動きを見てみると、背屈(足首を起こす動き)がかなり硬い状態でした。ふくらはぎの筋肉の伸張性が低下していることが大きな原因。

歩き方は、右への荷重が不十分(踵の痛みがあるため)で、midstanceからheeloffにかけては体重を前に移動させるために足が硬くなっていなければならない段階ですが、右足が内側に落ち込んでいくのが認められました。 

踵棘裸足の歩き方.jpg

踵骨棘はアーチが扁平化することや、足底腱膜や腓腹筋が緊張する事により、踵の骨膜に引っ張りストレスが加わる事で引き起こされます。

アーチ低下による足底腱膜の伸張.jpg

そこで、インソールは現在生じている骨膜の炎症を抑えるために、棘のある部分をくり貫き、歩行時に落ちこんでくるアーチをサポートするように作成しました。

中敷カット.JPG
踵骨骨棘用インソール.JPG

インソールを使用して歩いてもらいました。右への荷重ができるようになり、姿勢も真っ直ぐになりました。痛みも感じにくくなったとのことでした。

踵骨棘のインソールと歩き方.jpg

踵骨棘の場合は、インソールを用いてアーチをサポートすることはもちろん、足底腱膜をリラックスさせたり、腓腹筋や前脛骨筋などへアプローチしていくことも必要です。お客様にはストレッチ方法を覚えてもらうようにしました。 

踵の痛み裸足とインソールのコピー.jpg

現在では、ウォーキングの痛みもなくなり、あれだけ痛くてウォーキングを止めていたのが、いまではあの痛みがどこへいったのかというくらい1時間以上歩いているということです。

その後、インソールが調子いいと言って頂き、フォーマルシューズや替えの靴など合計4足作っていただきました。

(写真の掲載はお客様の了解を得ております。)

サッカー時の足の指の痛み

サッカーをしている方が、スパイクを履いて走ると足の親指の下に痛みが出るので見て欲しいと来店されました。

どうして「足の親指の下」に痛みが出るのかその原因を探る必要があります。まずは立ち姿勢や歩きの姿勢をみてその特徴を捉えていきます。

裸足m.k.様のコピー.jpg

歩く姿を見ると、右足の接地(Heel Contact~Midstance)に至るまで母趾が他の足趾に比べて底屈(下方向に)しているのが分かります。

また、右下肢は骨盤に対して内転しており、体幹は右に傾斜しています。骨盤が右側に偏移もしています。長母指屈筋から内転筋に至るDFLが短縮しているのかなとこの時点では推測をしました。

この母趾の特徴は荷重していない状態(地面に足をつけていない状態)でも同様に認められました。

足裏MK_フットプリント.jpgのコピー.jpg

インソールを作成するにあたっては母趾の底屈を制限するように前足部内側を少し高めにしました。最初のフィッティングの時にはお客様から右足の内側が足の当たりが強く感じられると言われましたが、これは足の動きをコントロールするために必要なものなので慣らしてみましょうと説明し、高さを残しておきました。 

裸足とインソールの比較.jpg

 はだしの時とインソールを使用した時の歩行比較です。裸足では体幹軸が右に傾斜し、足の親指が底屈方向に動いているのが認められましたが、インソールを使用した場合は、体幹の傾斜は減少しているのが分かります。親指がどうなっているのかは見えませんが・・・。

インソールを作成してからはお客様から、試合で使っても足の痛みが出なくなり、身体が軽くなったとの感想を頂いております。当お客様からの感想はこちらのページをご覧下さい。

(写真の掲載はお客様の了解を得ております。)

膝前十字靭帯再建術術後の方

6年前に左膝前十字靭帯再建術をされ、歩くと左膝に痛みが出るという方が来店されました。

どうして痛みがでるのか、どんな動きで出るのかなど詳しくお話を聞いてから、姿勢や歩き方、関節の動き、筋力などをチェックしていきました。

フットプリント_M.M..jpg

フットプリントを採ると、浮き趾や横アーチの低下・外側アーチの低下が分かります。内側アーチに関しては静止立位ではしっかり保持されています。

歩いてもらうと、その人の身体の動きの特徴が出てきます。

前十字靭帯損傷へのインソール(中敷)_裸足.jpg

裸足で歩くと、左立脚の時に左の体幹が圧縮されるような動きをしてきます。また、骨盤の左シフトも認められます。 左の外側のラインを緩める事も必要のようです。

太ももの裏・ふくらはぎ・臀部・腰部の筋肉の伸張性が低下しており、 これらは歩行時の腰痛とも関連がありそうです。

他店で一度インソールを作成されていらっしゃるとのことで、そのインソールを履いて歩いてもらいました。まだ左体幹の圧縮や軸ズレが生じています。

前十字靭帯損傷へのインソール(中敷)_シューズと他店インソール.jpg

当店でのインソールは、外側ラインの緊張を落とすために左の外側アーチは右の外側アーチよりも持ち上げ、横アーチの保持も気をつけ余計な筋への刺激が入らないようにしました。

前十字靭帯損傷へのインソール(中敷)_シューズと当店インソール.jpg

当店のインソールを履いて歩いてもらいました。左側への体幹の傾斜が減少し、軸ズレも減少しているのが分かると思います。

あとは、身体のラインを整えていくための徒手治療やトレーニングを行っていくことで膝への負担を軽くしていくことになります。

(写真の掲載はお客様の了解を得ております。)

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